活動記録ブログ

コロナ禍での研究活動(今野美晴)

秋田県立秋田高等学校 今野美晴

こんにちは。UTokyoGSC一期生の今野美晴です。私は先日ちょうど、第二段階最終レポートを書き終えたところで、研究成果を無事にまとめられてほっとすると同時に、このプログラムに自分が参加できる期間が終わってしまったことに寂しい気持ちも感じているところです。

さて、ここでは私の第二段階における研究活動についてご紹介します。

私は「色における定量化と感性の一致とずれに関する考察」というテーマで、色と明るさが人の感覚に及ぼす影響について研究してきました。具体的には、内側に色画用紙を貼った発泡スチロールの箱を自分で作って、友達や家族にその箱を覗いてもらい、明るさの感じ方や脳波の様子などを調べました。人の感じ方について調べるので個人差も大きく、考察にも苦労しましたが、最後には色によって明るさの感じ方に違いが出る、またその違いは脳の働きにも影響を及ぼすという結果を得ることができました。

この研究活動で最も大変だったのは、なんといっても新型コロナウイルスの到来のせいで、東京大学に伺って研究をすることができなくなってしまったことです。第二段階が始まる前、まだ東京と秋田で行き来が自由にできていた頃は、実際に生産技術研究所に伺って研究活動をするのがとても楽しみでしたし、少し不安でしたが研究室の先生と直接お話できるのだからそこでなんでも質問すればいいと思っていました。ところが、コロナが蔓延して東京に行けなくなり、研究は基本的に自分1人で進めなければならず、研究室の先生との相談や成果報告はすべて慣れないオンライン。自分のやり方はこれでいいのかと常に心配でしたし、いろいろと失敗してしまうこともありました。しかし、研究室の皆さんやGSC事務局の皆さんのおかげでなんとか研究を進め、形にすることができました。振り返ってみると、予期していなかった状況での手探りの研究活動が、私を大きく成長させてくれたように思います。

今回のコロナ禍のように、慣れない生活様式への転換を余儀なくされることはきっとこれからもあるでしょう。そのような状況にも柔軟に対応できる人に、今回の経験を通じて一歩近づけたのではないかと思っています。
私の研究紹介は以上です。お読みいただき、ありがとうございました。

2021-04-06