活動記録ブログ

Regeneron ISEF 2024体験記(池上十和子)

こんにちは、UTokyoGSC4期生の池上十和子です。

私はGSC同期の角野さんと共に日本代表としてロサンゼルス開催のRegeneron ISEF 2024に出場しました。

私の研究は、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と呼ばれる、微生物が糖や油を食べることで体内で生成するバイオプラスチックの一種を、パーム油のような高価な餌に変わって、糖を成分に含む甲殻類の殻を食べて生成可能な微生物を発見する。というもので、ISEFではMicrobiology(微生物学)部門で出場しました。


写真1.会場


現地のことを話す前に少し事前準備について触れておくと、ISEFはバーチャルブースと呼ばれる出場者それぞれの研究について詳しく見ることのできるサイトを設けています。そこには一人一人のアブストラクト(要約文)やスライド、動画(研究について本人が説明している)等があります。

今年のバーチャルブースはこちらです。

準備にあたって賞を取った方のまとめ方や研究内容を分析するのはかなり大事だったと感じるので、出場される方は特に是非覗いてみてくだい👀


写真2. バーチャルブース


現地に赴くまでに、バーチャルブースへの提出や現地に持参するポスターの準備など作業は多くありますが、その準備を通じて、伝わりやすい話の順序や図の構成などについて自分の中で整理できたため良かったなと思います。

現地ロサンゼルスの話に移ると、初めての会場入りで一番に目に入ってきたのはこちら、3期生のバイオリン侍、田中さんです。流石過ぎます。ちゃんと日本代表メンバー皆で記念写真も撮りました📸


写真3. バイオリン侍、田中さん


自分の研究について審査を受けること自体はこれまでも何度か経験してきましたが、使用言語が英語で、かつ部門が絞られたことで専門性が増しているので、楽しみと同時に若干の不安もありました。ですが、いざ審査が始まると皆さんとても優しいだけでなく、今後のための的確なアドバイス等多くの自己成長に繋がる言葉をいただき、有意義な時間を過ごすことができました。


写真4. 説明中


審査の間定期的に休憩時間が挟まれるのですが、近くのブースの出場者みんなでお腹空いたーーと言い合ったり、日本チームは行かなかったドジャーススタジアムのことを聞いて拗ねたり、すごく楽しかったです、笑

結果として、私はグランドアワードの「微生物学部門4等」をいただきました。ブースが隣だった女の子と受賞されるステージ上で再開して、お互いにおめでとうを言い合いました。


写真5. 授賞式


沢山の刺激を受けて、一層精進していきたいなと強く思える素晴らしい経験がいっぱいの大会でした。これからも楽しみながら、自分の研究を通じてより多くの素敵な経験に出会いたいなと強く思います🦀



写真3, 5提供:NPO法人日本サイエンスサービス(NSS)
2024-07-05